2024年08月01日その他
生産者紹介3 JAなす南 みなみちゃん南瓜部会(カボチャ)
栃木県JAなす南
「みなみちゃん南瓜」
JAなす南 みなみちゃん南瓜部会の皆さん
写真 JAなす南 広報担当者様
文 園芸植物育種研究所 篠崎哲雄
♦みなみちゃん南瓜とは?
当所で育成したイーテイ2号の発表当初より、栃木県旧南那須町(現在の那須烏山市)で栽培が始まったことから、地名から「南」をとって「みなみちゃん南瓜」という愛称がつけられました。JAなす南の「みなみちゃん南瓜部会」で栽培され、7月中旬より出荷が始まり、東一宇都宮青果を通じて栃木県内を中心に販売されています。完熟出荷で統一され、イーテイ2号の特徴であるホクホクとした食感と濃厚な甘みが人気となり、ブランド南瓜としての地位を確立しています。
当所で育成したイーテイ2号の発表当初より、栃木県旧南那須町(現在の那須烏山市)で栽培が始まったことから、地名から「南」をとって「みなみちゃん南瓜」という愛称がつけられました。JAなす南の「みなみちゃん南瓜部会」で栽培され、7月中旬より出荷が始まり、東一宇都宮青果を通じて栃木県内を中心に販売されています。完熟出荷で統一され、イーテイ2号の特徴であるホクホクとした食感と濃厚な甘みが人気となり、ブランド南瓜としての地位を確立しています。
♦園研の取り組み(カボチャ育種担当が長年対応)
2012年に種苗業者の依頼で栽培圃場の調査を行ったのをきっかけに、毎年部会が開催する講習会や現地検討会に参加するようになりました。できるだけ多くの生産者圃場を調査するとともに、寄せられた疑問点について次回の講習会で解説。このような取り組みを、JA、振興事務所、東一宇都宮青果、園研が協力して毎年行うことで、販売先での評価も高くなり、市場での平均出荷価格は、2018年には、講習会を始める前に比べ約2倍となりました。
♦最近の取り組み
①省力化を目標とし、親つる1本仕立てさらに、ポット苗からセル苗への変更を提案。②高温化に伴う日焼け果の対策として、従来よりも株間を狭くし、わき芽の葉を残す管理法を適用。③新規生産者の疑問等への対応の迅速化を図るため、メールや通信アプリの活用を強化。
♦これまでに開催した講習会のテーマ
2013年 カボチャ果実に発生する奇形と腐敗
2014年 栽培地講習会を実施
2015年 果実品質を良く、収量アップするために大切なこと
2016年 「みなみちゃん」らしい果形で等級が高く、販売しやすい規格を収穫するために!
2017年 2番果も収量多く、美味しくするために~収穫から定植まで振り返ってみましょう~
2018年 「みなみちゃん」ブランドを保つために~生産者の皆さんができること~
2019年 播種~定植~着果で気をつけること1
~揃った健全な苗を作り、安定した着果に向けて~
2020年 播種~定植~着果で気をつけること2
~揃った健全な苗を作り、安定した着果に向けて~
2021年 「軟腐病予防のため果実,葉,わき芽,施肥量を確認して対処しましょう」
2022年 「みなみちゃん南瓜 日焼け果の発生を防ぐために」
2023年 等級の高い‘秀’,‘優’の出荷増をめざして~経費が高いなかで収入を増やすために~
2024年 前年の出荷数減少を回復する~最近の厳しい雨に対応するために~
2013年 カボチャ果実に発生する奇形と腐敗
2014年 栽培地講習会を実施
2015年 果実品質を良く、収量アップするために大切なこと
2016年 「みなみちゃん」らしい果形で等級が高く、販売しやすい規格を収穫するために!
2017年 2番果も収量多く、美味しくするために~収穫から定植まで振り返ってみましょう~
2018年 「みなみちゃん」ブランドを保つために~生産者の皆さんができること~
2019年 播種~定植~着果で気をつけること1
~揃った健全な苗を作り、安定した着果に向けて~
2020年 播種~定植~着果で気をつけること2
~揃った健全な苗を作り、安定した着果に向けて~
2021年 「軟腐病予防のため果実,葉,わき芽,施肥量を確認して対処しましょう」
2022年 「みなみちゃん南瓜 日焼け果の発生を防ぐために」
2023年 等級の高い‘秀’,‘優’の出荷増をめざして~経費が高いなかで収入を増やすために~
2024年 前年の出荷数減少を回復する~最近の厳しい雨に対応するために~
♦現地担当からのひとこと
JAなす南のみなみちゃん南瓜部会の皆さんは、他とは違う特別に美味しいカボチャを作って出荷するという強いこだわりのもと、講習会や現場で説明したことを少しづつ取り入れて栽培しています。その毎年の積み重ねが、ブランド化や高単価という結果につながったと思います。
園研では品種の育成に携わった職員が直接現地に訪問し、播種から収穫までの詳細の聞き取りや調査に基づいて問題点を改善したり産地としての課題解決や将来どのような産地にしたいかなどの相談にも協力しています。また、生産団体や出荷業者と協力し新しい産地を作るといった取り組みも行っています。
著者プロフィール
- 名前
- 篠崎哲雄
- 専門分野
- カボチャの育種を15年以上担当し、2013年に赤皮で粉質が強く果肉色が鮮やかな‘べにくり’を発表するとともに、北海道から沖縄の離島までカボチャの産地を巡り対応。またその間に、病理担当も経験したことから、病害の怖さも知り防除の重要性を痛感する。その後は、頒布品種全般の採種担当となり、採種農家の指導を行う。現在は、生産管理部開発課として、採種農家を新規に育成する業務や、カボチャの産地対応に従事している。
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